東武電車図鑑200系



運転範囲(〜2022.3/11)

運転範囲(2022.3/12〜)

東武特急往年の系譜 特急りょうもう 専属で使われる特急電車です。 タイトルでは東武特急往年の系譜と書かれてますが、 これ、1本の編成を除き、新車ではありません。 車体だけ見れば、平成生まれの感じはありますが。 実は元は1720系デラックスロマンスカーで、書類上も改造車扱いだそうです… 1720系由来の所は、下回りです。 まずは1720系由来の部分に関してですが、 スペーシア前身の日光線特急として、国鉄との日光競争に楔を打ち込むべく、1960年に製造が開始されています。 …もっと言うと1700系ってのもいたんですが。 下回りは基本的には、1956年登場の1700系特急車のバージョンアップ版で、 本格増備では初のカルダン駆動の車両になりますかね。 その前が吊り掛け駆動で東武鉄道じゃ、2006年まで残ってましたけど(笑) モーターの軸がダイレクトに歯車に直結していて、 また、モーターそのもの自体、台枠と輪軸両方に吊り掛けられるように装着されるため、 音と振動が激しいもので、現在では路面電車とか位でしか客が乗れるものでは採用されていません。 カルダン駆動とは、モーターの軸と歯車の間に接手というジョイントを噛ませて、 振動などを軽減させ、 モーター自体も台枠から吊る形になり、これによって走行の安定性も良くなります。 一応モーターを中空にして軸を長くする中空軸並行カルダン駆動と、 最近の電車の主流の一つTD並行カルダン駆動 などカルダン駆動でも種類はいろいろとあります。 制御装置回りは抵抗制御で、 モーターは出力は低めなものの全電動車にすることで、編成出力としては上がってますし、 弱め界磁率も上げているので、結構高速性能は高めです。 ↑8000系のページで解説しています。 台車は最初はアルストムリンク式の軸箱支持装置を使用していたそうで、あまり採用例は少ない方式かな?と。 ただ小田急が1000形辺りまでは同方式を採用してますんで、現在でも普通に見れますけど。 1700系では枕ばねがコイルバネだったそうですが、1720系は空気ばねです。 途中でS型ミンデン台車に変更になったようですが、ボルスタは、ダイレクトマウント台車のような 台枠と台車の間にあるのではなく、スイングハンガー方式で下に吊られるタイプなので、 見た目としては、8000系の前期型の台車と、後期型の台車を足して2で割ったような感じになります。 ブレーキ装置は現在の6050系とほぼ同じですね。 車内に関しては…流石に現存していないのであまり分かりませんが、 この当時ではリクライニングシートというのは国鉄では現在に相当するとグリーン車級で、 車内の貫通ドアが自動だったり、 サロンルームとかがあったそうです。 ちなみに、冒頭に少し触れた1700系 後に、1720系の車体を載せ替え、 車体載せ替え後、1720系と同じ機器類に交換されています。 と、まあ当時では最先端な特急でしたが、 流石に30年も走ってると陳腐化もするもんで、 1991年に100系スペーシアに置き換えられ、 1720系は…廃車…とはならず …そんな中、伊勢崎線急行りょうもう で走ってた1800系ですが、 今後の速度向上や、当時では特急並みと言われたリクライニングはしないけど、回転するクロスシートといった設備で、特急への格上げに りょうもう のサービスレベル向上のため、 新車を導入することになりましたが、まさかの1720系を改造することになり、 1720系は今回の200系に改造されることになりました。 書類上は1956年製造の編成もいます。(上記の通り1700系改造車は車体載せ替えに機器交換も行われていますが…) 下回りは基本的に1720系そのままなんですが、制御装置は新設計の抵抗制御器に交換したそうで、 台車も軸箱回りはこれも、SUミンデン式のに新製交換されました。 一番大きいのが、回生ブレーキを扱うために、界磁添加励磁装置を追加しています。 まあ、複巻モーターの一部を回路上で装置から界磁電流を調整するものになります。 …随分高い速度で回生失効してる気がしますが… 車内は車体を全とっかえしたので、すべて新品かと思いきや、そんなことは無く、 座席ですら一部編成は1720系から流用されています。 で、1998年の200系最終増備編成のみ、完全新品の車両になっていて、 250型と称されています。 こちらは下回りが30000系とほぼ同一の車両になっています。 なので詳しいことは30000系の方をご覧ください 250型も30000系と同じくして同期電動機の試験車両にもなっていまして、 500系に採用されています。 1991年の登場後、急行りょうもう への投入が始まり、 250型の導入を以ってして1800系の置き換えが終了し特急りょうもう へ 途中でりょうもう の増発が進み、1720系の頭数が9本で、予備が足んないって状況になり、 1800系との併用期間が長くなってしまい、 特急格上げに8年もかかり、1999年の格上げになりました。 …その1800系も300系列に改造されてますけどね(笑) 特急りょうもう専属でしたが、2017年の500系導入後、 2020年に200系の廃車が発生、 りょうもう自体500系への置き換えが始まっているので、 ある程度のペースではあると思いますが、消滅はほぼ確実だとは思います。 500系増備の度に200系の運用は減っていますので。 また、500系は汎用特急車って感じなんで 純粋な伊勢崎線りょうもう専用車としての系譜も200系で途切れる感じになると思います。 ただ、250系だけ1998年製造で新しいのでその辺はどうなんでしょうね。 座席数は違うし。 まあ634型と合わせて、2両+2両の4両1編成と250系6両1編成の計2編成で団体臨時用ってのが一番納まりが良い気はします。 350系もこっちで置き換えられたりして 200系りょうもう 座席 こちらは、元デラックスロマンスカーじゃありません。 新品の座席…ですが、近年500系ベースの座席にリニューアル中なので、お早めに… こちらが元デラックスロマンスカーのお座席 まあ、モケット(布地)は張り替えられてますが。

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