東武電車図鑑50000系


東武電車新標準
運転範囲

2005年に登場した車両で、東武鉄道の通勤車では初のアルミ車体を採用し、またメーカー標準車体を採用した形式でもあります。 下回りあたりは30000系の後継って感じも見受けられますけどね。 地味に違いはあると思いますが。 30000系と10年程度の年数の差があるんで。 この50000系から一気に東武の通勤車の雰囲気が変わったと思いますが、 30000系の大半を製造してたメーカー2社が軒並み鉄道車両から撤退し、 東武鉄道自体も経営に余裕のなかった時期だったので、コストダウンの必要も生じたことで、 従来から付き合いのあるメーカーの一つであるアルナ工機が撤退する際、その親会社である阪急電鉄が、 日立製作所のA-trainシリーズを採用したのがきっかけかは分かりませんが、 東武鉄道も追従する形になりました。 まあステンレスよりも軽いアルミ車体を使いたいってなると日立か川重しかないんですけどね。 東急車両(現・総合車両製作所)は30000系以降新車製造の取引が無いのはアルミ車体の製造が無いとか そういう理由だとは思いますが、後述した部分もありそうな邪推もしちゃいますけどね(笑) 下回りの台車とか機器類はそもそもパーツメーカーがあって、 車両メーカーは車体とか、艤装関係がメインですから、上記のが一番の理由なのかなと思います。 で、30000系との違いは車体は全然違うとして(笑) 下回りで言うと台車回りは、パッと見でも基本構造は同じで、細かいところの違い位だし、 制御装置とかモーターとかコンプ辺りなんかは年月に応じたバージョンアップという風に感じますけどね。 50000系自体も結構バリエーションありまして、以下はバリエーション毎の記載になります。 ・50000型 先に出たのがこいつで東上線の地上運用専用車です。 池袋〜小川町で走ってます。 51001Fっていうトップナンバーだけ前面に貫通扉がなく、 次の51002Fは貫通扉が付きました。 51003Fの製造はかなり空きますが、それは後述の50050型製造のため あと、50070型の絡みもかな? とりあえず9本が存在しています。 で51003F以降は半蔵門線/本線向けの機器を除けばほぼ50050型です。 車体寸法もそれ以前とは違うそうです。 現在では30000系とのトレードで51008F・51009Fが半蔵門線直通用に転用され50050系と共通で運用されています。 番号的には最初の番号ですが、製造年月日で言えば50050型や50070型より後だったはず ・50050型 こちらは半蔵門線直通用 元は30000系が前任として運用されていましたが 6+4=10両という組成が渋谷駅の混雑を助長されるということで東急から難色を示され、 ちょうど10両固定編成の定期入場が可能な南栗橋工場が完成、 東上線向けに50000系が登場したって事で、半蔵門線直通向けにチューニングされた50000系です。 半蔵門線の車体規格が小さいのか50000型よりも寸法は小さめです。 ちなみに半蔵門線用の機器は30000系から降ろした機器を転用してます。 50050型の方が編成数多いんで全部ではないんですが… 中央林間〜久喜・南栗橋で走ってまして、 2006年ダイヤ改正以降の登場なんで、 少なくとも1本/h程度は東武線に戻る運用になった時期に走ってるんで、 30000系が直通してた時みたいに東武線に入るほうが珍しいなんて事は無いです流石に。 それでも押上で渋谷方面に折り返す運用にも割と入りますが。 で、この50050型が東武鉄道で一番運用がキツイ車両で、 何の因果か自分の所では何ともないのに、直通先に入った途端に故障するという(笑) 東武線ってカーブは河川をまたぐ部分がメインで線形が良いし、駅間長めで、本数多いところは複々線っていう ダイヤが緩くても速度乗せやすいからアグレッシブに走る必要が無いんですよね どちらかというとJRに似たような運転環境で メトロ線や東急線ってなるとカーブに勾配が多いし、駅間も短いし本数も多いし分アグレッシブに走らないと ダイヤが持たないっていう真逆の運転環境なんですよね。 最近はあまり故障ってのは聞かないので対策はしたと思いますが、 マスコンが折れるとか、今度はそっちか(笑)なんて事はありましたけど ちなみに10両固定編成なんで、浅草には入れません ・50070型 こちらは有楽町線、副都心線直通用です。 まあ50050型の有楽町線・副都心線向けと考えてもらって 前任の9000系と共用で使用されていて 副都心線開通に伴う増備車というポジションです。 こっちは普通に東上線地上運用も入りますけどね。 ただまあ副都心線に入る運用で少なくて、 地下鉄直通といえば有楽町線直通が多いですね。 ってかFライナーできるまで日中の副都心線直通運用無かったし。 そのせいかあまり壊れるとは聞かないですね。 東横線もなかなかアグレッシブな走行しますけどね。 …今後新横浜駅までは入る…事があるのかな…? ・50090型 こっちも東上線用なんですが、TJライナーをメインに使うものです。 L/Cカーと言われるクロスシートとロングシートを切り替えられる仕組みになってます。 最近では川越特急なる種別にも使われてますね。 なんだかんだ東上線のフラッグシップ車両になってますね。 地下鉄には行かないので運用範囲としては50000型と同じになります。 TJライナーや川越特急、夕方上りの快速急行以外はロングシートです。 まあ座席そのものは違わないけどね。 日中は普通に快速・急行・準急・各駅停車でも走ってます。 特急車では無いですからね。 川越特急って言ったって、特急料金が要る本線の特急とは違うし。 50000 51001Fは前面の扉なし 50090 50070 50050

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