東武電車図鑑70000系


運転範囲(2020.6/5まで)

運転範囲(2020.6/6から)

東武とメトロの共通設計による新車 タイトルの通り東武とメトロでの共通設計となっていて、13000系と70000系は兄弟車みたいなもので、 70000系は弟的なポジションでしょうか。 20000系の項でも出ましたが、日比谷線は1車両あたり18m長でしたが、 ホームドア設置といったところで1両あたりが20mになりまして、東武のほかの車両(半蔵門線直通とか)と 長さが揃いました。 2018年2月現在日比谷線と東武線の各駅停車は7両と8両がほぼ半数ずつで混在してますが、 新車が7両です。 「んだよ短いな」とお思いでしょうが、1両の長さが違うので全長的には4m短くなってます。 じゃあ、なんで20000系の時にこういう風にしなかったん?と言われそうですが、 当時はまだホームドアとか言われてませんでしたし、この13000/70000系は台車に特徴があります。 大抵は台車の中心にある棒を中心にして回転するボギー台車ですが、こいつは操舵台車といい、 車輪単品で向きを変えられます。 日比谷線は曲線がキツく、操舵台車じゃないと20m車が入れませんでした。 まあ、茅場町〜北千住は東西線の20m車が走ったらしいですが… 変わったのは台車そのものだけでなく、ブレーキ装置も 全部の車両にモーターが装着されてますが、1台車につき、輪軸が2軸ありますが、 片側の1軸のみモーターが装着され駆動軸となってますがて、もう1軸は付随軸です。 ※輪軸…  エ-エ ←台車イメージ ↑これが輪軸 早い話が2枚の車輪とそれを繋ぐ棒がセットになっていてそのセットのことを輪軸と言います。 その棒を車軸と言います。 …車輪単品で向きを変えられるといいましたけど正確には線路に輪軸が追従するってのが正しいかなと。 もっと言うと駆動軸は操舵しません。 でどうやって操舵するかというと、カーブに差し掛かると軸距(ホイールベース)を左右で変えます。 軸箱支持装置のモノリンクは通常台枠と軸箱を固定して荷重も受けますけど、 このタイプは台枠とボルスタを繋ぐ物があってこれと軸箱の間をモノリンクで渡す形になります。 ボルスタは車体と直で繋がるので回転しませんがボルスタと台車を繋ぐ、心皿とセンターピンがありますがここで台車が転向しますんで、 固定された部分と転向する部分の差を使ってカーブの度に軸箱を押し引きするイメージですね コ―〇 こんな感じで繋がってます。 コの字の上がボルスタ側で下が台枠側になりますね。 〇が軸箱、―がモノリンクです。 駆動軸はモーターがあるので車輪間のスペースがないので従来通りの踏面ブレーキである制輪子を使ってますが、 (踏面=車輪のレール面) 付随軸はスペースがあるので、ディスクブレーキを使い車軸そのものを押さえつけてブレーキにしてます。 まあ、車とか飛行機ではお馴染みなので、知ってる方も多いでしょうが、 車軸にディスクを取り付け、キャリパーといわれる、ブレーキパッドみたいなものでディスクを押える仕組みです。 メンテナンス性でいえば踏面ブレーキのほうが交換や点検しやすいんですが、 ディスクブレーキのほうが強力だったりしますので、会社によっては昔から採用してたりしてます。 なんで、目新しい技術でもないです。 踏面の汚れが溜まるっていう欠点がディスクブレーキにありますが、清掃装置とかあるので大したことはないです。 砂とかエアーで吹き飛ばしてみたりとかね。 ちなみに、汚れが溜まって何に不都合が?と思う方的に解説すると、 雨や雪の日に車を運転すると何かとブレーキの効きが弱くなります。 それと同じで、車輪・タイヤとレール・路面の間に余計なものがあると摩擦力が弱くなるので。 あと、モーターも30000系でちょろっと出た同期電動機をつかってみたり、 ブレーキに欠かせない圧縮空気を作るコンプレッサーがオイルレスになりました。 モーターでローターといわれる回転溝を回して空気の流れを狭めて圧縮するんですが、 ローターが回るところには潤滑油を使ってましたが、使わなくなりました。 まあ、同じくローターで空気を圧縮するジェットエンジンも潤滑油使ってなさそうだし。 ジェットエンジンは、ファンの力でローターを回し、圧縮空気を燃やして推力を得るんですが。 という東武では初モノ尽くしの車両で、 今後日比谷線直通の車両のうち東武所属車は70000系になります。 2020年に70090系が登場しました。 下回りは70000系と同一ですが、50090系みたくロングとクロスシートとを変えられる車両で、 ライナー運用ではクロスで運転できるようになっています。 2020年6月ダイヤ改正より恵比寿・霞ケ関〜久喜のTHライナーが登場します。 上2枚が70000系 下が70090系 一応デザインは違いますけどね。

トップページに戻る

戻る

inserted by FC2 system